気づき

日本語で何かを手渡す時の“どうぞ”は、英語で“Here you are.” と表現できる他に“Here you go.”という表現の仕方もあります。最近気づいたことなのですが、日本語を英語にするには一つの表現だけでなく、さまざまな言い方あることを知りました。そうです、正解は一つだけではないのです。今から5年前、家族で海外旅行に行った際の数々の苦い経験から、もう一度英語を学びなおしたいと国際交流協会の英語講座を受講し始 めました。2時間もの間、英語のシャワーを浴びることは私にとって頭痛がするほどのことで、また英会話となれば日本語しか出てこないといった具合でのスタートでした。しかし、継続は力なりとはよく言ったもので、地道ではありますがいつしか頭痛がすることも無くなり、ネイティブスピーカーの流暢な英語も何となくわかるようになってき たのです。もちろん全てが解るまでには至っていません が、解らない時は愛想笑いです。また、毎講座の冒頭にはWhat’s new?とお題が出ます。些細なことでも英語で outputすることにより、当初より英語で表現する力がついてきたように思えます。そんな地道な英語づけ学習の最中、縁あって北名古屋市の土曜英語教室のお手伝いをさせていただくことに なりました。対象は小学2、3 年生です。第一印象は、英 語って楽しい!初めて聞く英語表現もジェスチャーを交えることで、楽しく伝えることができ、また、ひたすら読み書きして覚える英語とは違う楽しさがここにはありました。子どもたちは単語や文法がわからなくても大体の意味がジェスチャーや絵カード等を通して理解でき、英語も話せるようになるのです。グローバル社会、多文化共生と言われる昨今。他人 の意見に耳を傾け、自分の考えを堂々と言える子、また、日本人として大切にしなければならない礎を築けるよう、子どもたちの英語教育を通して、目指すグローバル社会の一助になれればと思います。こうして大人になってからの学習には“気づき”が多いように思われます。あらゆる角度から物事を見ることにより、新しい発見に驚き、その“気づき”が私をより一層スキルアップさせるものであると思いたいです

九之坪 鈴野 範子

私たちの国際交流27

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