多様な交流の重要性
私は、民間の経済交流の訪問団の一員として、明日から韓国・ソウル市を訪問します。(小稿は10月3日執筆)初春に訪問決定後、この半年余りの間に、日韓の外交レベルでの緊張は、戦後最悪と言われるほど高まってしまいました。
訪問団の中でも訪問を延期すべきかなど、いろいろな議論がありましたが、私は一貫して、こういう時期だからこそ、民間レベルの交流は計画どおり実施するべきだと考えていました。
そのように考えた大きな理由は、2017年11月に、北名古屋市の「草の根交流海外派遣団」の一員として、韓国務安郡を訪問した経験が大きいと思います。この時期は、米国トランプ大統領が日本から韓国に入り、緊迫化する朝鮮半島情勢についての協議がなされた時とぴったり重なっていました。
一方、私たちが訪問し、実際の目で見た韓国の市民の生活は非常に落ち着いたようすで、緊迫した雰囲気を感じることはなく、非常に友好的な穏やかな交流ができました。
現在の状況は、緊張感の質、レベルも違いますが、外交、経済交流、市民交流など多様なレベルで、かつ重層的なつながりを保ち、多くのチャンネルを持つことが、国際関係においては非常に重要なことだと経験上、強く感じていますので、今回の視察、交流を通じて、相互理解と友好が深まる訪問にしたいと考えています。
掲載されるころには、そのような目的を達成して、笑顔で帰国したことを報告できると信じております。
九之坪 田中健二
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